※この記事は2025年4月時点の相場状況を元に書いています
最近、私の資産が大きく目減りしています。主な原因は、S&P500やオルカンといった主力投資先が、トランプ氏の関税政策などの影響を受けて大きく下落しているからです。
今年から新NISAやiDeCoを始めたばかりという方の中には、あまりの乱高下に耐えきれず、早くも売却してしまったという声もちらほら聞こえてきます。
初心者時代に経験した「狼狽売り」
実は私も、投資を始めた頃は同じような失敗をしてきました。2000年のITバブル崩壊のとき、保有していた株式が大きく値下がりし、怖くなってすべて売却してしまったんです。
さらにその後、FXにも手を出しましたが、こちらでも散々な結果に……。痛い経験を重ねた末にたどり着いたのが、「バランス型のインデックス投資を長期で積み立てる」というスタイルでした。
この戦略が、自分には一番合っていた。そして実際、資産形成の成果も出るようになったのです。
時代の波を読んだつもりだったが
かつて私は、国内株式や債券が半々に組み合わされたバランス型投信や、外貨建てMMFなど、いろいろな商品に分散して積み立てていました。
その後、東京オリンピックの前に「日本経済はこれから低迷する」という複数のアナリストや金融ジャーナリストの見解に影響され、日本向けの投資信託をすべて売却。海外株中心の投資信託に乗り換えました。
新型コロナの影響もあり、「タイミング的には悪くなかった」と感じました。売却益も得られましたし、乗り換えた先のS&P500やオルカンはその後、力強く成長していきました。
でも、思っていたほど日本株が下がることはありませんでした。むしろ日経平均は上昇を続け、一時はバブル期に迫る勢い。地価もオリンピック後に下がると言われていたのに、逆に上がりました。
結論:未来は誰にも予測できない
この経験を通して私が得た一番大きな学びは、「未来のことは、どれだけの専門家でも予測できない」ということです。
ITバブル、9.11、リーマンショック、新型コロナ……。過去にも、「アメリカは終わった」「世界は終わった」「日本も終わった」と何度も騒がれてきました。
たしかに一時的には株価は下がりますし、景気も悪くなります。でも、時間が経てば必ずではないにしても、多くの場合は回復し、また成長を始めています。
それでも私はコツコツと積み立てる
今、私の金融資産は昨年末と比べて大きく目減りしています。それでも、10年後の定年退職の頃には、今よりもずっと成長していると信じています。
だからこそ、これまでと変わらず、コツコツと積み立て投資を続けていこうと思います。
マーケットの波に飲まれそうになったとき、過去の自分の失敗や学びを思い出し、「長い目で見る」ことの大切さを再確認しています。
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