私の30代は服飾販売の仕事に励みつつ、年に一回の海外旅行がひたすら楽しみな日々でした。
接客の仕事はアルバイトも含めて10代の頃から経験してるので、自分では得意だと思っていましたし、予算を達成して会社に評価されることにもやりがいも感じていました。
30代になってすぐに浅草松屋という百貨店の小さなショップの店長を任されて、2年ほど経過した頃、さらに大きな百貨店に異動を命じられました。
一見、栄転のように見えましたが、店長ではなく副店長として着任なので気が進みませんでした。同じショップのスタッフとも良い関係を築けていましたし、周りの環境も良かったので正直異動したくない、というのが本音です。
そして異動したくない一番の理由は、その異動先で一緒に働く店長に原因がありました。
その店長の下に着いたスタッフが次々辞めていくという噂を耳にしていたからです。
人柄には問題はありましたが、かなり売上を取る店長なので会社としても扱いに困っていたようです。
上司には「彼女はいずれトラブルを起こして辞めるだろうから、その後は君に店長を任せるから、それまで我慢して欲しい」かなり強引に頼まれました。
会社員ですので、異動と言われれば異動せざるを得ません。しぶしぶ、その問題店長のいるショップへ異動しました。
「これだけ大きな売上を達成する店長ならば、多少厳しい部分はあっても、人として学ぶ部分は大いにあるのではないか?」などと前向きに考えて一緒に働くことになったのですが、これが大きな間違いだったことにすぐに気が付きました。
年齢は当時40代、私より10才ほど年上です。私が接客販売した後にネチネチと文句をつける。会社から私宛に送られた書類を隠してしまう、私に顧客を盗られたと営業に告げ口する(盗ってません)、など指導というよりただのいじめでした。
在日朝鮮人の出自で小さい頃に日本人によくいじめられていたそうです。会社に入る前に自分で事業を立ち上げたが騙されて借金を背負ったそうです。自分を貶めた人たちを見返すために仕事をがんばっている、と本人は言っていました。
気分が良い時はこのようなプライベートな内容を良くしゃべる人でした。
彼女の実力、会社からの評価が高いことは認めますが、本来は同じ店舗で協力し合うべきスタッフに対して敵対心をもたれたら上手くいくはずがありません。
3か月ほど耐えてがんばりましたが、精神面および体調にも影響が出てきたので、会社に申し出て私が異動することになりました。
それから数か月後にスタッフ全員が辞める事態になり、彼女は会社から実質解雇されることになりました。
彼女は在職中、大きな売上を上げることで会社に貢献したと思います。しかし彼女のせいで何人のスタッフが辞めていったでしょうか。
販売職は常に人の出入りが激しく定着率の低い職種です。将来性のある販売スタッフを失ったという点では会社にとって大きな損害を与えたと思います。
これは20年以上前の私の経験ですが、現在はこのようなパワハラが行われていないことを切に願います。
30代の私は、服飾販売の仕事に励みながら、年に一度の海外旅行を楽しみに日々を過ごしていました。
接客業は10代の頃からアルバイトで経験しており、自分でも得意だと感じていましたし、売上目標を達成して会社に評価されることにやりがいを感じていました。
30代になってすぐ、浅草松屋の小さなショップで店長を任され、2年ほど経った頃、より大きな百貨店への異動を命じられました。
一見すると昇進のように見えましたが、店長ではなく副店長としての異動だったため、気が進みませんでした。
スタッフとの関係も良好で、働きやすい環境だったこともあり、正直なところ異動したくなかったのです。
そして、異動を渋る一番の理由は、新たな勤務先の店長にありました。彼女のもとに配属されたスタッフが次々と辞めていくという噂を聞いていたからです。
人柄に問題があるものの、売上を上げる力があり、会社としても扱いに困っているとのことでした。
上司からは「彼女はいずれトラブルを起こして辞めるだろうから、その後に店長を任せる。それまで我慢してほしい」と強引に説得され、やむなく異動を受け入れました。
「これだけの売上を達成できる店長ならば、厳しさの中にも学ぶことがあるのではないか?」と前向きに考えましたが、その期待はすぐに裏切られました。
彼女は私より10歳ほど年上の40代。私の接客販売に対して細かく文句をつける、会社から私宛に届いた書類を隠す、さらには「私に顧客を取られた」と営業に告げ口する(事実無根)など、指導というより明らかないじめでした。
彼女は自分の過去についてよく語っていました。在日朝鮮人として幼少期にいじめを受け、会社に入る前に立ち上げた事業では騙されて借金を背負ったとのこと。
そうした過去から、「自分を貶めた人たちを見返すために仕事を頑張っている」と話していました。
彼女の実力や会社からの評価は確かに高いものでしたが、本来協力すべきスタッフに敵対心を抱いていては、職場がうまく機能するはずがありません。
3か月耐えましたが、精神的・身体的にも限界を感じ、会社に異動を申し出ました。
その数か月後、スタッフ全員が退職し、彼女は事実上の解雇となりました。
彼女が在職中、会社に大きな売上をもたらしたことは事実ですが、同時に多くのスタッフを辞めさせたことも事実です。
販売職はもともと離職率の高い仕事ですが、将来性のあるスタッフが次々と去ることは、長期的に見れば会社にとって大きな損失だったのではないでしょうか。
これは20年以上前の私の経験ですが、現在ではこのようなパワハラがなくなっていることを願うばかりです。
コメント