最近、私のまわりで、同世代や少し年下の女性たちに病気が見つかることが増えてきました。
年齢的に体に変化が出やすい時期であることは頭ではわかっていても、実際に身近な人たちが病と向き合っている姿を見ると、やはり大きな衝撃を受けます。
そしてそのたびに、「健康であることのありがたさ」「定期的な検診の大切さ」を痛感します。
いちばん身近な従妹に乳がんが
一番身近な存在である5歳年下の従妹に乳がんが発覚したことを知ったのは、つい最近のことでした。
すでに手術を終え、抗がん剤治療を受けた後で現在は自宅で静養しています。
私自身はまったく気づいていなかったのですが、祖母の法事で会ったとき、彼女はウィッグをつけていたそうです。
明るい性格の彼女は、「坊主頭も意外に似合うって言われたのよ〜」と笑いながら話してくれたのですが、その様子からはとても乳がんと闘っている人には見えませんでした。
彼女はパート勤務だったため、会社からの定期的な健康診断やがん検診を受ける機会もなかったそうです。
そんな中、ある日、胸にしこりと痛みを感じて病院に行き、乳がんが見つかりました。
当時、彼女の母親(私の叔母)も体調を崩していたため、自分のことは後回しにしていたのだと思います。もっと早くに気づけていれば…という思いも拭えません。
とはいえ、手術も成功し、抗がん剤の効果も出ているようです。私は、彼女がきっとまた元気に明るい笑顔を見せてくれる日が来ると信じています。
職場でも乳がんを経験した女性が
もう一人は、昨年、職場で一緒に働いていた59歳の女性です。とても有能で、家庭と仕事を見事に両立されていた方でした。
健康診断の乳がん検診で「要受診」の通知を受けていたにもかかわらず、忙しさに追われ、そのまま放置してしまっていたそうです。
後に、胸のこわばりと痛みを感じて受診し、乳がんであることが判明。約4か月間の治療と休職を経て、現在は出勤日数を調整しながら職場に復帰しています。
「きちんと検査を受けていたら…」と後悔されているかもしれません。改めて、「検診結果は放置しない」ことの重要さを感じずにはいられませんでした。
命にかかわる手術を受けた旧友
もう一人は、高校時代の同級生。現在は大阪でご家族と暮らしている友人です。
一昨年、「しばらくLINEなどの連絡が取れなくなります」と一言だけメッセージが届きました。その時は理由を詳しく聞かされず、ただ引っ越しや仕事の都合かな…と思っていました。
後日、彼女から話を聞いて驚きました。命に関わる大きな手術を控えていたため、すべての持ち物を整理し、家族には遺書も書いていたそうです。
心配をかけたくなかったのか、病気のことは実家の両親も含めて誰にも話さなかったそうです。
彼女は昔から努力家で、弱音を吐かない性格でした。だからこそ、誰にも言えずにいたのかもしれません。
現在も治療は続いていて、薬の影響で長距離の移動などは難しいとのことです。それでも、少しずつ日常を取り戻しながら暮らしているようです。
私は、また数年後の同窓会で、彼女と病気のことも笑い話にできる日が来ると信じています。
50代からの健康と向き合うということ
私たちの世代は、親の介護が始まったり、自分自身の健康が揺らぎ始めたりと、人生の中でも大きな転換期に差しかかっていると感じます。
健康診断やがん検診を「つい後回し」にしてしまう気持ちもよくわかります。仕事に追われ、家族のことで手いっぱいになると、自分の体のことは後回しにしてしまいがちです。
でも、もし早期発見ができれば、治療の選択肢も大きく広がります。
これまで病気と向き合ってきた大切な人たちが、これからも元気でいられるように。
そして、私自身も、「今は元気だから」と思わず、きちんと自分の体と向き合っていこうと思っています。
コメント