販売の経験を活かしつつ新たなスキルを習得することで十分に可能です。
もうすぐ40代にさしかかろうという時期に、10年務めたアパレルメーカーを退職することにしました。精神的にも体力的にも販売職を今後も続けていく自信が無くなったからです。
退職することを決意したときは、長年の苦しみが無くなり清々しい気持ちでした。
半面、今まで販売職しか経験のない私に他の仕事がつとまるのだろうか?という大きな不安がありました。
辞めることを決めた後は、転職に関する書籍、ネット情報などで転職への戦略を練りました。
販売職を続けながらの転職活動なので時間も限られましたが、新たな職業への期待と希望の方が大きかったです。
また、とにかく長年のストレスだった販売職を辞めたかった、というのが本音です。
事務職への転職が希望でしたが、実務経験が無いので正直難しいのかなと思っていたのですが、販売職ならではの強みがあることに気づきました。
- 顧客対応力=クレーム対応・処理、接客でのコミュニケーションスキル
- 数字への理解=在庫管理、売上計算・管理
- チームワーク=シフト作成、勤怠管理、教育
これらの販売職での経験は、事務職などにも活かせると考えたからです。
また、事務職に必要な新しいスキルを洗い出して、計画的に習得することにしました。
以下、販売職から事務職へ転職するために取得したスキルと資格です。
- PCスキル(Word、Excel、タッチタイピング)
- 日商簿記3級
- 証券外務員二種
- ファイナンシャルプランナー(FP3級)
PCスキルはハローワークで紹介された職業訓練校で取得しました。
他の資格は書籍とYouTubeで勉強して合格しました。難易度はそんなに高くないと思います。
実質的な転職活動は派遣会社を活用しました。
大手の派遣会社に数社登録して、自分に合いそうな仕事にエントリーしました。
未経験でも応募可能な求人はありますし、履歴書・職務経歴書の添削サポートも行ってくれます。
販売職での経験=顧客対応力を社内外のコミュニケーションに活かせること、在庫管理や売上管理の経験を数字の扱いに活かせることを強調すれば、派遣会社も積極的に派遣先を探してくれます。
(派遣会社は派遣社員を派遣先に派遣することで利益を得ますので)
本当は証券外務員の資格を活かして証券会社で働きたかったのですが、結果的に大手金融機関のシステムサポートの仕事に就くことになりました。
具体的には金融システムの操作方法を社内の人に教えるヘルプデスクの役割です。
覚えることは多かったですが、研修も充実していたので3か月ほどで仕事にも慣れました。
電話応対を苦手とする同期もいましたが、長年接客を生業としてた身からすると全く抵抗感はありません。
なにより、残業も無く時間通りに仕事が終わり、土日休みで有給も自由に取れる、販売職の時には考えられないことばかりでした。
思い切って転職して本当に良かったと思います。
販売職での経験を活かしつつ、新たなスキルを習得し、それらを効果的にアピールすることで、事務職への転職は十分に実現可能です。
もし、販売職から事務職への転職を考えている方がいらっしゃるのであれば、計画的な準備と粘り強い活動が成功への鍵となります。
がんばってください。影ながら応援しております。
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