先日、同世代の友人3人と久しぶりに食事をしました。
20代の頃からの仲で、定期的に集まっては仕事のこと、家族のことなどをざっくばらんに話しています。
みんな50代に入り、それぞれの子どもたちも成長して社会人になった年ごろ。
最近では、会話の中心が「親の介護」になることも増えてきました。
ある友人の義母は、2年ほど前から寝たきりとなり、今は施設で暮らしています。
面会に行くたび「自分の家に帰りたい」と泣かれるそうです。その「家」というのは山梨の山奥にある一軒家。すでに義父は他界しており、今では誰も住んでいない空き家です。
義母がそこに戻るのは難しく、将来的な整理のため、友人夫妻が定期的に片付けに通っているとのこと。ただ、驚くほど物が多く、断捨離はなかなか進まないそうです。
中には、使い終わった湿布のフィルムまで大事に保管していたそうで、モノへの執着を感じさせられました。
もう一人の友人の義父も、最近体調を崩して入院。しかし病院が大嫌いで、まだ足元もおぼつかないうちに無理に退院してしまったそうです。
高齢の義母では介護が難しく、今は友人の旦那さんが定期的に通い、お風呂などの介助をしているそうです。
世の中には、自分の親の介護を妻に任せきりにする男性も少なくない中で、自主的に動いている旦那さんの姿勢は本当に立派だと思いました。
わが家の場合、父は18年前に他界し、現在78歳の母が岐阜の一軒家で妹と甥と一緒に暮らしています。
もともとは母一人で住んでいたのですが、昨年から妹たちが同居を始めてくれました。
東京で暮らす私としては、高齢の母の一人暮らしがずっと気がかりだったので、本当にありがたく、ホッとしています。
妹からは、「いざという時は、介護は兄弟で協力してやるんやで」と言われています。
もちろん、私もそのつもりです。妹にだけ負担をかける気はありません。
(もしかして、そう思われていたのかな…?と少しドキッとしましたが)
母とも、将来については話し合っています。母自身、「もし自分でトイレに行けなくなったら、その時は施設に入る」と、はっきり決めています。
2年前まで、祖母の介護を自宅で担っていた母は、その大変さを身をもって知っていて、「あんたたちには、同じ苦労はさせたくない」と、ずっと前から言い続けてきました。
私も、当時の母と叔母が介護のことで何度も意見をぶつけ合っていた姿を覚えています。
だから、妹と介護で揉めるようなそんな関係にはなりたくありません。
それぞれの出来る範囲内で、できる限り対等な形で母を支えていけたらと思っています。
友人たちの話を聞いていると、介護の現実が、確実に自分たちの世代にも迫ってきているのを感じます。
今はまだ母と旅行に行ったり、美味しいものを食べて笑い合える時間があります。
でも、いずれその日が来たときに、慌てず冷静に動けるように、 妹とともに、少しずつ準備を進めていこうと心に決めています。
そういえば、弟もいるのを忘れていました。
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