計画的に貯蓄と投資を組み合わせることが大切です。
37才の時にマンションを購入したため、貯金が0円になってしまいました。加えて10年務めた会社も退職したため、今後の生活および老後の資金については大きな不安を抱きました。
冷静に考えてみると、40代は、まだ定年まで20年以上の時間があり、投資による資産形成の余地が大きい時期です。
この段階で資金計画をしっかり立てることで、老後の生活に必要な資金を安定的に準備することは可能だと思いました。
また、独身なので教育費を準備する必要がなく、自分や親の健康状態が安定していたため、リスクをとって投資にチャレンジすることも比較的容易だと考えました。
以下、私が実行した具体的な資産形成のための行動です。
1.老後資金の目標額を設定
まず、定年後にどれくらいの生活費が必要かを計算し、その額を基に目標額を決めます。
年金手帳を確認すると、私の場合は月10万円くらいの年金収入が得られるそうです。
(60才定年、65才から年金受取)
定年後の月々の生活費を15万円とすると、5万円が不足します。
ということは年間60万円の不足です。30年生きると仮定すると不足金額は1800万円です。
『思ったより少ない』というのが正直な感想です。不安をあおるニュースが多いので、勝手に5000万円くらい準備しないといけないのでは?と思っていました。
生活にかかる費用は人それぞれだと思いますが、実際に計算してみると必要な老後資金が明確になるので戦略も立てやすいと思います。
2.積立NISA、新NISAを活用
当時は積立NISA(年間40万円まで非課税で投資できる制度)でしたが、現在は新NISAを活用しています。
新NISAでは、年間の投資額と生涯での非課税枠が大幅に拡大しました。
- 年間投資額の上限は 360万円(うち、つみたて投資部分は最大120万円、成長投資部分は240万円)。
- 生涯での投資上限額は 1,800万円(そのうちつみたて投資部分は800万円まで)
3.iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入
iDeCoは、掛け金が全額所得控除の対象となり、節税しながら老後資金を積み立てられる制度です。長期的に資産を増やす効果が期待できるため、40代からの加入でも十分なメリットがあります。
新NISAにしてもiDeCoにしても、税制面での優遇を受けられる口座のことなので、実際にどのような投資商品を選ぶかは自分で決めないといけません。
※税制面での優遇とは、投資から得られる配当金や売却益が非課税となるというメリットのことです。
複数の書籍、ネット上での情報を吟味した結果、私はオルカン(全世界株)とS&P500へ投資しています。
リーマンショックやコロナなど、大きく値下がりをすることもありましたが、順調に資産構築中です。
以上のような手順で、40代からでも老後資金を計画的に構築することが重要です。
早めに行動を始めることで、無理なく必要な資産を形成し、老後を安心して迎えることができると思います。
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