更年期を迎えた50代以降の心の変化

50代以降は、身体の変化に伴い、心の状態も大きく変化していく時期です。

特に更年期に入ると、ホルモンバランスの乱れが心理的な負担を増大させ、イライラしやすくなったり、不安感が増したりすることがよく見られます。

私も以前はこんなことで腹は立たなかったのにな、と思うことが多々あります。

若い頃より怒りのリミッターが低くなってきているのでは？と落ち込むこともあるのですが、いわゆる更年期というものが大きな影響を与えているのではないかと考える今日この頃です。

この記事では、この時期に生じる心理的な変化と、それにどう向き合うかを考えてみます。

更年期は、女性にとって大きな転換の一つです。この時期にはホルモンの切替が起こり、身体には多様な疲れや痛みが出ることがあります。

一方、心理的には、不安感、悩み、苛立ちやすさなどが増大しやすくなると言われています。これは、身体的な変化に加えて、社会的な立場や個人的な環境の変化も関係しています。

身体的変化の影響 ホルモンバランスの乱れにより、疲れや焦燥感が出やすくなる人もいます。この身体的変化がストレスを増大させ、精神的な不安につながりやすいといえます。
社会的な対人関係の変化 子どもが成長し家を離れたり、親の健康問題が出てきたりすることで、日常的な仕事や仕事外の負担が増える場合もあります。
未来への不安 自身の健康、金融的な問題、そして不確実な未来への不安が増大し、ストレスの原因となることも多く見られます。

このような状態に対しては、次のような実践的な方法が有効です。

健康的な生活習慣を磨く 健康的な食事や身体活動を実践し、睡眠時間を十分に確保することで、身体と心のバランスを改善させます。毎日の少しの運動や安らぎの時間は、精神の安定に役立ちます。
自分の気持ちを表現する場を作る ストレスや不安を抱えた時は、信頼できる人に相談したり、メモや日記に書き流したりするのも有効です。自分の気持ちを一度文字にすることで、頭の中を添えて潤らかにする効果が期待できます。
小さな満足を見つける 日常の生活において、小さな満足や楽しみを見つけることで、心のエネルギーを保つことができます。例えば美味しい食事や小さな成果に目を向けることで、前向きな気持ちを育むことができます。

更年期の時期は、身体と心のバランスを再設定する機会でもあります。

全てを更年期のせいにするのは良くないかと思うのですが、イライラや怒りの感情を持て余してしまう時は、「更年期だからしょうがないのかなぁ」とどこか客観的に考えるのも良いのではないでしょうか？

毎日のささやかなことを大切にし、自分の心と身体の壁をしっかりと聞く習慣を作りましょう。