新NISA口座を開設して何に投資すべきか？

投資信託の中でも人気が高いeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)（通称：オルカン）」は、1本で世界中の株式市場に分散投資ができる優れた商品です。
特に長期的な資産形成を目指す方にとって、多くのメリットがあります。
本記事では、その主な魅力を解説します。

全世界に分散投資できる安心感
オルカンは、世界中の企業の株式に投資する商品です。
これにより、特定の国や地域、業種に偏ることなく、地理的にも産業的にもリスクを分散できます。
たとえば、経済大国であるアメリカの企業に加え、新興国やヨーロッパなどの多様な市場にも資金を投じるため、一部地域の経済危機があっても他の地域がカバーする可能性が高まります。
手軽にグローバルな投資が可能
全世界の株式市場に投資するためには、本来、多くの国や地域の株式を個別に購入しなければなりません。
しかし、オルカンを購入するだけでその手間を省くことができます。
初心者でも手軽に国際分散投資が実現でき、資産形成の最初の一歩として最適です。
低コストで運用できる
インデックスファンドは、指数（ベンチマーク）に連動した運用を行うため、アクティブファンドに比べて運用コストが低いのが特徴です。
オルカンも例外ではなく、低い信託報酬（運用管理費）で長期投資を行えます。
コストは積み重なるほど影響が大きくなるため、低コストであることは非常に重要です。
成長市場へのアクセス
世界経済は長期的には拡大し続けており、新興国の成長や技術革新などがその原動力となっています。
オルカンは、こうした成長の恩恵を広く享受できる仕組みを持っています。特定の市場だけでなく、世界全体の成長を捉えられる点が大きな強みです。
リバランスの手間が不要
個別の地域別ファンドを購入している場合、それぞれの比率を調整する「リバランス」が必要になります。
しかし、オルカンは1本で自動的に全世界の株式に分散されるため、自分でリバランスを行う必要がありません。時間や手間を省きながら、効率的な運用が可能です。
初心者から上級者まで対応
オルカンは、投資初心者にも上級者にも適しています。
初心者にとっては、1本で全世界に分散投資できる手軽さが魅力的です。
また、上級者にとっても、低コストかつ市場全体に連動するシンプルな構造は、ポートフォリオの中心として使いやすい商品です。
長期投資に向いている
オルカンは、短期的な利益を狙う投資商品ではなく、長期的な資産形成を目的とした商品です。
世界経済の成長を信じ、10年、20年と積み立てを続けることで、安定的なリターンを期待できます。
特に新NISA制度のような非課税枠を活用する場合、オルカンのような長期運用に適した商品が最適です。

結論：オルカンは「世界経済の成長に賭ける」選択
オルカンへの投資は、「世界全体の経済成長を信じる」ことに他なりません。
地理的、産業的な分散によるリスク軽減、低コスト運用、手間いらずのリバランスといったメリットから、初心者から上級者まで幅広く支持されています。

私は2019年1月から2024年10月までの期間、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)＝オルカンで積み立て投資を行ってきましたが、結果的に5年間のリターン（年率）は18.74%ほどありました。
この計算結果は株価の上昇と為替の変動（円安）の影響を含めた総合的なリターンです。

この5年間の間には、
・2020年初頭新型コロナウイルスパンデミックや
・2022年2月ロシアがウクライナに対して行った軍事侵攻、
・2023年10月イスラエルとハマスの戦闘激化
など、一時的に株価を大きく押し下げる要因となる出来事がいくつもありました。

しかし、最終的には上記のような想定してた以上の大きなリターンを得ることができました。
日本では長引く低成長やデフレの影響により、経済は低迷が続いていると感じられることが多いですが、世界全体を見渡すと、特に新興国や技術革新を牽引する分野を中心に、経済は拡大傾向にあります。
以上のことを踏まえて、長期的な視点から見ても、世界中の株式に分散投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を強くおすすめします。