推しがいる人の強み、友達のゴンちゃんの話

ジョイアロンについて

小学校時代からの友人、ゴンちゃんとはもう40年以上の付き合いになります。 私が帰省するたびにランチをしたり、一緒に旅行をしたり、今も変わらず仲良しです。

ゴンちゃんは福山雅治のデビュー当時からの大ファンで、彼女の車に乗るといつも福山雅治の歌が流れていました。 「結婚したら子供は3人欲しいな」と話していた彼女。だからこそ、良いご縁に恵まれるようにと密かに応援していました。

しかし、いわゆる結婚適齢期になっても恋愛話を聞くことはなく、「もしかして福山雅治並みの男性を探しているのでは?」と少し心配していました。

そんなゴンちゃんが33歳のとき、友人の紹介で出会った男性と結婚。

私も「早くゴンちゃんに子供ができたらいいな」と思っていましたが、なかなか授かることができませんでした。 旦那さんは5人兄弟の長男で、地方特有の価値観から「長男の嫁は跡継ぎを産むべき」というプレッシャーがあり、義父から心無い言葉をかけられることも。

その話を聞くたびに私も怒りでいっぱいになりましたが、かける言葉も見つからず、ただ話を聞くことしかできませんでした。

看護師として働きながら不妊治療を続けたゴンちゃん。

そして37歳のとき、ついに双子のお母さんになりました! 不妊治療の苦しさや、「これが最後の挑戦」と決意していたことを知っていたので、妊娠が分かったときは本当に嬉しかったです。

しかし、そこからも試練は続きました。 高齢出産に加え、双子の育児。片方が寝るともう片方が起きる日々で、ほとんど眠れなかったそうです。

そんな中、今度は姑が毎朝訪れ、育児に干渉するという事態に。 手伝うわけでもなく、ただ赤ちゃんを触りまくり、お昼ご飯まで食べて帰る。 しかも、「簡単にうどんでいいよ」と言われるたびに、ゴンちゃんはストレスを募らせていました。

その頃は頻繁に愚痴のメールが届いていたので、相当つらかったのだと思います。

あれから17年。 双子もすっかり成長し、子育てもひと段落。

そんな中、昨年ゴンちゃんの強い希望で福山雅治の35周年記念ライブに行くことになりました。

仕事を終え、新幹線に飛び乗り、横浜アリーナに駆けつけたゴンちゃんは元気いっぱい。

何度も見ているはずの福山雅治が登場すると、「かっこいいーっ!」と叫びながら、私の背中をバシバシ叩いてきました。

私は「はい、カッコいいです。カッコいいです」と、うなずくことしかできませんでした。

確かに福山雅治は遠目から見ても頭が小さく、足が長く、スラッとしていて、ギターも上手い。

ライブが終わり、ホテルへ向かう途中、ゴンちゃんはふとつぶやきました。

「いろいろ悲しいことや悔しいこともあったけど、福山雅治がいてくれたから、乗り越えてこれたと思うんだよね」

私だってそれなりにゴンちゃんを支えてきたと思うけど(笑)。

今も昔もゴンちゃんにとっての“推し”は、やっぱり福山雅治なんだね!

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