ライブ中に足がつった!55歳の私を救った漢方薬とは

健康について

──「あと何回、こんな夜を楽しめるだろう?」

先週の金曜日、10年来応援しているロックバンドのライブに行ってきました。

場所は下北沢の小さなライブハウス。

そのバンドのジャンルはラウドロックともミクスチャーロックとも言えるような、激しさの中にメロディアスな美しさがあるサウンドです。

私にとっては「お気に入りの大好きなバンド」です。

ここ最近は、更年期の影響か、膝や足の痛みがひどくなってきました。

特に立ちっぱなしは年々つらく、正直ライブに行くのもためらうほど。

でも、「次に観られるチャンスがいつ来るか分からない」と思うと、迷ってなんかいられませんでした。

仕事帰りで体はクタクタ。でも「行こう」と決めて、思い切ってライブ会場へ向かいました。

そのライブハウスの収容人数は200人ほど。今まで行った中でもかなり小さめで、アーティストとの距離感にワクワクが止まりません。

開始直後にホールへ入ったら、すでにほぼ満員。当日チケットを買えて本当にラッキーでした。

観客は若い人ばかりかも…と少し構えていたのですが、前方には白髪まじりの男性や、私と同年代らしき女性の姿もちらほら。そんな光景に、ちょっと安心した気持ちになりました。

私は、前の方で盛り上がるよりも、後ろからじっくり観るタイプ。

後方とはいえ小さな会場なので、バンドメンバーの表情までしっかり見えます。

「ああ、やっぱり来てよかったな」と思った矢先、思わぬトラブルが発生しました。

ライブが始まって30分ほど経ったころ、ふくらはぎにピキッと違和感。

そのまま一気に激痛へ。足裏を抱えるようにして、地面に立っていられなくなりました。

こむら返りです。このまま退場かも…と焦ったそのとき、バッグの中にいつも持ち歩いている漢方薬「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」の存在を思い出しました。

人混みをかき分けて、なんとかドリンクカウンターへ。入場時にもらったチケットで水をもらい、その場で薬を服用。

背中に冷や汗をかきながらしばらく座っていると、驚くほどスッと痛みが引いていきました。芍薬甘草湯は、筋肉の緊張やけいれんを和らげる作用があり、足がつりやすい人の心強い味方。本当に持っていてよかったです!

それからは、無理せず後ろで静かに体を揺らしながらライブを楽しみました。

飛び跳ねたりはできなくても、好きな曲が次々に演奏され、会場の熱気と音の渦に包まれているうちに、じんわりと心が満たされていきました。

「あと何回、こうしてライブに来られるだろう?」と少し切なくなりながらも、「もっと体力をつけて、まだまだ通い続けたい」と思った55歳の夜。

加齢、更年期、体の不調──いろいろあるけれど、好きなことは諦めず、できる範囲で楽しんでいきたい。

次のライブに向けて、また新しい目標ができました。

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