イケメンと相席—アイドルに疎い私の、とあるカフェでの出来事

ジョイアロンについて

女子なら誰もが一度は通るであろう、ジャニーズ系アイドルですが、私は全く夢中になったことがありません。中学高校時代は、少年隊や光GENJIが全盛の時代でしたが、友人達がキャーキャー盛り上がっている中で一人無風状態でした。

かなり昔の話ですが、新宿御苑の通りに面したカフェでお茶をしていると、一人の若い男性が入ってきました。背がすらっと高く、色が白くて、間違いなくイケメンの年は大学生くらいの人でした。

『最近の若い男の子はアイドル並みにかっこいいな~』なんて思っていると、その彼が『この席いいですか?』とニッコリ笑顔で私に語り掛けてきました。

『どうぞ』と自分では自然な感じで快諾したのですが、内心はドキドキでした。

いくら店内が満席だからと言って、赤の他人に相席をお願いできるとは、自分に相当自信がないと出来ないことです。

確かに、これだけのイケメンに相席お願いされて拒絶する人はいないのでしょう。

私は少し前に入店したのですが、二人席はすでに満席だったので、店員さんに案内されて窓際の4人席に座っていたのです。

しばらくすると、店内にいた若い女性二人組が彼を見ながら小声で騒ぎ始めました。

『ちょっとあの人…』『えっ、本物?』みたいな感じです。

目の前の彼は涼しい顔をしてヘッドフォンで音楽を聞いています。

『この彼は、誰なんだ?アイドルなのか?俳優なのか?』

わざとらしくないように、手帳を見てるふりをしてチラチラ顔を確認するのですが、あまり若手のタレントとか俳優に詳しくなく、さっぱり誰だか解りません。

すると通りからガラス越しの彼を見て騒ぎだす若い女性も出てきました。

なぜか彼の向かいに座っている全く無関係の私にまで会釈をしてくれます。

マネージャーか何かだと思われている。

『君はいったい誰なのだーっ』←心の声

そのイケメン君は注文した豆カレーが届くとさっさと食べて、華麗に会釈をしてお店から出ていきました。

翌日、友人にその話をすると『それってジャニーズの△△の〇〇君じゃないでしょうねーっ』

と襟首つかまれて聞かれたのですが、最近の若いグループなんて知らないので確認のしようがありません。SMAPの誰かなら解りますが。

当時のジャニーズのメンバーや俳優やタレントの写真を見せられて、「この人?この人じゃないの?」と確認させられましたが、正直どの人もイケメンですし、全く見分けがつかない。

『そういわれてみれば、この人のような気もするし、なんかちょっと違う気もするし』

結局、今でもあの時の彼が誰だったのかは不明ですが、とても感じの良いイケメン君だったので、今も活躍されていることを願います。

女子なら誰しも一度は通る「ジャニーズに夢中になる時期」。でも、私はなぜかその波にまったく乗れませんでした。

中学・高校時代といえば、少年隊や光GENJIが大ブーム。友人たちは雑誌の切り抜きを集めたり、テレビにかじりついて応援していたけれど、そんな熱狂を横目に、私は一人だけまったくの無風状態。アイドルにときめくことが、ほとんどなかったのです。

でも、そんな私にも思わずドキドキした“アイドル級の出会い”が一度だけありました。

それはもうかなり前のこと。新宿御苑近くのカフェでお茶をしていた時のことです。

通りに面した窓際のテーブルで、ぼんやり過ごしていると、一人の若い男性が店に入ってきました。

スラリとした高身長、透き通るように白い肌、そして整った顔立ち。

思わず「最近の若い男の子って、アイドルみたいにかっこいいな〜」なんて感心してしまうほどの美形でした。

するとその彼が、にっこりと微笑みながら「この席、いいですか?」と声をかけてきたのです。
私は自然を装って「どうぞ」と答えましたが、内心は心臓バクバク。

赤の他人に相席をお願いするなんて、相当な自信がないとできない行動です。でも確かに、あの顔でお願いされたら、誰も断れません。

店内は満席で、私は先に入って4人掛けの席に通されていたのですが、彼は迷いなくその向かいに座りました。

しばらくすると、近くのテーブルの女性たちが、彼を見ながらヒソヒソ話を始めました。
「ねぇ、あの人…」「えっ、本物じゃない?」
その視線の先には、ヘッドフォンで涼しい顔で音楽を聴いている彼の姿。

私も気になってきて、手帳を広げながら、こっそり彼の顔をチラ見。
「…誰? 俳優? アイドル??」
でも、若手タレントに疎い私はまったく見当がつかず。

しまいには、ガラス越しに通りすがりの女性まで立ち止まり、彼を見てざわつき始めました。そしてなぜか、私にまで軽く会釈。
…いや、私は関係ないんですけど。マネージャーか何かと勘違いされたのかもしれません。

やがて、彼の注文した豆カレーが運ばれてきて、スマートに食事を済ませると、また軽やかに会釈をして店を後にしました。

そして翌日。
友人にこの出来事を話したところ、「えっ、それってジャニーズの△△の〇〇くんじゃないの!?」と大騒ぎ。
SMAPくらいなら分かるけれど、最近のグループとなるとお手上げです。

写真を見せられて、「この人じゃない?」「あ、この人?」と詰問されたけれど、どの顔もイケメンすぎて判別不能。
「うーん、言われてみればそんな気もするし、ちょっと違うような気もするし…」としか言えず、結局、彼が誰だったのかは今でも謎のままです。

ただひとつ言えるのは、とても感じの良い、さわやかなイケメンだったということ。

彼が今もどこかで活躍していることを、心から願っています。

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