50代の現在も決して美肌とは言えませんが、20代の頃より肌の状態は確実に良くなっています。振り返ると、私が一番肌荒れに悩まされていたのは20代でした。
特に生理前になると肌が赤く腫れ、ヒリヒリと痛痒くて夜も眠れないほどでした。肌が熱を持ち、落ち着いて過ごせない日々が続きました。生理中になると多少は改善するものの、今度は表皮が乾燥し、膜が張ったような感覚に。そして、皮がむけてボロボロになり、まるで日焼けの後のような状態に陥りました。
とにかく痒みがひどく、濡れたタオルで顔を冷やしてしのいでいたのを覚えています。
皮膚科にも何度も足を運びました。ステロイドを処方され、一時的に症状が落ち着くこともありましたが、結局はまたぶり返すという繰り返しでした。
化粧品にも気を遣い、敏感肌用、アトピー用、自然派化粧品、無添加化粧品など、良さそうなものを次々に試しました。しかし、根本的な改善には至りませんでした。
食生活に問題があるのではないかと思い、マクロビオティックや菜食主義を試したこともあります。自然食品スーパーで1,000円近い大根を買ったり、主食を玄米に変えたり、肉を大豆ミートに替えて食べたりと、かなり徹底した食生活を約1年間続けました。
しかし、期待していたほどの変化はなく、むしろダイエットしているわけでもないのに体重が減り、肌荒れは一向に改善しませんでした。
もうこれは生まれ持った体質なのだと諦めかけていたのですが、フリーターから会社員になって働くようになってから、少しずつ肌荒れが改善されていったのです。
最初の会社員生活はアパレルメーカーの販売職で、早番遅番があるため完全な定時勤務ではなかったものの、「朝起きて夜寝る」という規則的な生活をするようになりました。
すると、以前のような赤く腫れあがるような痛痒さを感じることが減っていったのです。
思い返せば、20歳から会社員になる27歳までの間、諸事情により昼と夜のアルバイトを掛け持ちしていました。不規則な生活が続いていたものの、若かったため睡眠不足でも体力的には問題がなく、無理をしているという実感もありませんでした。
しかし、社会人になり生活リズムが整ったことで、徐々に肌の状態が改善していったのです。
現在は販売職から9時5時の派遣社員に転職し、さらに規則正しい生活を送るようになりました。
季節の変わり目などに肌荒れを起こすことはあるものの、以前のような辛い症状はほとんどなくなりました。
やはり、肌の改善において最も大切なのは「睡眠時間をしっかり確保すること」なのだと実感しています。
睡眠が整うことでホルモンバランスも安定し、肌のターンオーバーが正常に機能するようになったのかもしれません。
過去の私のように肌荒れで悩んでいる方がいたら、ぜひ生活リズムを整えることを意識してみてください。
特別な化粧品や食事法よりも、基本的な生活習慣が肌に与える影響は想像以上に大きいものです。
コメント